サーフィン、シュノーケリング、ダイビング、ボディボード、カヤック...ウェットスーツを着るスポーツは数多くあります。
自分にピッタリなウェットスーツを永く使い続けるためにまず知っておきたいのが、正しいクリーニングの方法です。お手入れ方法について私たちがご紹介します。
INDEX
ウェットスーツを洗うべき理由
ウェットスーツを洗うべき理由
ネオプレーン素材のウェットスーツは、衛生上の理由から、洗うことを強くお勧めします。
ウェットスーツは単に海水に触れているだけではありません。スーツの繊維に、海水の汚れや塩分、汗がしみこんでいます。汚れを放置すると、臭いが発生します。
また、スーツの中で用を足すことは、あまり良い習慣ではありません。尿に含まれる成分は塩分と同様、摩耗を促進し、これも悪臭の原因となります。
スーツに海水の塩分が残っていると、かぶれたりかゆくなったりといった、肌のトラブルを招く恐れもあります。
スーツの洗濯を怠ると劣化を早めてしまいます。縫い目はもろくなり、生地は伸縮性を失い、ざらざらとした質感になります。
それほど難しいことではありません。ウェットスーツの品質と耐久性、見た目の美しさ、そして地球環境を守るためにも、適切な方法で洗いましょう!
日々のメンテナンス:洗い方と乾燥
・洗い方
ウェットスーツの使用後は、真水でよくすすいでください。必ず毎回行うことをおすすめします。
スーツの内側と外側、そして、ファスナーの部分もお忘れなく!
・乾燥
ウェットスーツを乾燥させる時は、ハンガーにかけるか、ロングパンツのように腰の部分で半分に折って干してください。
ハンガーを使うときは、肩幅の広いウェットスーツ専用のハンガーを使うようにしましょう。
スーツは濡れていると、かなり重くなります。その状態で吊るしておくと、生地が伸びたり引っ張られたりして、劣化を早めてしまいます。
太陽光にも気を付ける必要があります。人の肌と同じように、紫外線はネオプレーン素材にとって良いものではありません。紫外線の影響で継ぎ目が剥がれたり、傷ができやすくなったりする恐れがあります。
ネオプレーンスーツは風通しの良い日陰で乾かしましょう。
また、洗った後はすぐに干すこと、濡れたまま放置しないように気をつけましょう。
シーズンオフのメンテナンス
水でよくすすいで陰干しを行っていても、汚れをすべて取り除くことはできません。
たまには、あなたの部屋と同じようにウェットスーツも「大掃除」しましょう。
・たまには大掃除を:洗濯機で洗ってもいい?
洗濯機、乾燥機、アイロン、すべて忘れてください!
バケツに水をためて、優しく手で洗いましょう。
洗濯機で洗うと生地が傷んだり、縫い目がほどけたりする恐れがあります。
ウェットスーツが十分浸せる大きさのバケツを使って、優しくゆっくり押し洗いするのがベストです。
早く汚れを落としたいからと、強く激しく行うと生地に負担をかけてしまい、縫い目や接着面にダメージを与えてしまいます。
あらかじめ、洗剤を溶かした水に浸け置きしたあとに洗うと、より効果的に汚れを落とすことができます。
・どんな洗剤を使えばいい?
ウェットスーツ専用の洗剤が市販されておりますので、そちらをお使いください。
洗剤の成分が繊維に残ると、変色や悪臭の原因となる菌の繁殖に繋がってしまいます。
また、洗剤を多く使ったからといって、汚れがよく落ちることもありません。
洗剤は既定量を守って使用し、念入りにすすぎましょう。
・大掃除する頻度はどのくらい?
頻度はどのくらいの頻度でウェットスーツを使うかによります。
毎日着るなら1か月に1回は洗剤を使ってしっかり洗うと良いでしょう。
頻度が低ければ、3か月に1回でも良いです。
大切なのは、長期間保管する前に、ウェットスーツを清潔な状態にしておくことです!
ウェットスーツの保管
ウェットスーツを保管するときはどうすればいいかご存じですか?
おすすめの場所や方法についてご案内します。
・保管場所
気温の変化があまりない、乾燥した場所がおすすめです。
また、干して乾かす時と同様、直射日光が当たらない場所で保管しましょう。
高温多湿になる場所は、スーツの劣化や、悪臭の原因となる雑菌の繁殖を促進してしまいます。
・保管時の状態
ウェットスーツ専用のハンガーに吊るした状態で保管してください。
スーツは重いので、ハンガーにかけた場合、肩の部分に大きな負荷がかかります。
細いハンガーだと型崩れや生地の劣化を引き起こすことがあります。
肩にかかる負担を分散できるデザインのものもあるので、そういったハンガーを使うのがベストです。
・なるべく着用時と同じ状態に
ウェットスーツのファスナーや面ファスナーなどは全て閉じて、着用時と同じ形に近づけて保管してください。
シワやクセがついたり、型崩れに繋がります。
同様の理由から、たたんで保管することはおすすめできません。
長期間、折りたたんだ状態のスーツはシワや折り目がつき、型崩れしてします。
洋服であればアイロンを掛けたりクリーニングすれば、ある程度元に戻りますが、ウェットスーツはアイロンを掛けられません。一度付いたシワはその部分の気泡がつぶれてしまっていますので元に戻らなくなります。
シワシワで、型崩れしたウェットスーツは、着用しにくくもなります。
ウェットスーツの修理について
ウェットスーツは小さな傷や穴程度でしたら、市販されているネオプレン素材修理キットで、自分で修理することができます。
傷が浅いうちに修理して、お気に入りのウェットスーツを永く使いましょう。
あなたのお財布と地球環境のためになりますよ。
ウェットスーツを買い替えるタイミングについて
大切に使っていても、形あるものすべていつかは壊れたり、破れたりするものです。
ウェットスーツも例外ではありません。
使用頻度にもよりますが、2~10年程度で寿命を迎えます。
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