ランニングをするときには、ランニングシューズを履きましょう。
ランニングシューズではない普段履いているスニーカーで走ると、足を痛めてしまう危険性も。
せっかくランニングを始めたのに足を痛めて続けられないと、とても残念です。
この記事では、ランニングシューズの選び方やメンテナンス方法についてご紹介します。
INDEX
ランニングシューズの選び方
フィッティングについて
クリーニングについて
防水加工について
リペア方法について
ランニングシューズの選び方
自分の足や走り方に合ったランニングシューズを選ぶことは、怪我の防止につながります。
これからご紹介する方法で、あなたに合うシューズを選びましょう。
1.足の形を知る
「ウェットフットテスト」と呼ばれる簡単なテストで足の形を知ることができます。
両足を濡らし、紙の上に10秒程度立つだけです。紙から降り、その跡を見ると自分の足のタイプを判断することができます!
図の足跡と比較してみてください。
2.走り方を知る
走り方には大きく分けて3つのタイプがあります。
・スーピネーション(アンダー)プロネーション
アーチが高い人に多くみられます。
着地の際に、かかとの内側への倒れ込みがあまりみられない状態をいいます。着地時の衝撃を緩衝する動きが小さいため、大きな着地衝撃力を生じやすく、関節部や腰など、身体への負担が大きくなる傾向があります。
・ニュートラルプロネーション
ニュートラルは標準的なアーチの人に多く、着地の際に、かかとが適度に内側に倒れ込んでいる状態をいいます。余分な力がかかりにくい、スムーズな足の運びといえます。
・オーバープロネーション
アーチが低い人に多いオーバープロネーションは、着地の際に、かかとが大きく内側に倒れ込み過ぎている状態をいいます。着地が不安定になることで、脚の筋肉や関節とともに膝にかかる負担が大きくなる傾向があります。
3.自分に合うシューズの種類を知る
自分のアーチタイプと走り方がわかったら、次は自分に合ったランニングシューズを探しましょう。
・ハイアーチ&スーピネーション(アンダー)プロネーション
シューズの外側にしっかりしたクッション材が配置された、クッション性の高いシューズをお探しください。
あなたの足が自然に吸収できない衝撃を和らげるのに役立ちます!
・標準的なアーチ&ニュートラルプロネーション
このタイプの方はバランスが取れていますので、シューズの選択肢は広くなります。
疲労によってフォームが崩れると、オーバープロネーション気味になる場合があります。クッション性とサポート性のバランスが取れたシューズが良いでしょう。
・ローアーチ&オーバープロネーション
内側に固めの素材を配置するなどして、着地の際に内側に過度に倒れ込むことを防止するシューズを選びましょう。
安定性を高くし、着地の衝撃を和らげるようにデザインされているものを選ぶと、脚の筋肉や関節、膝を痛めるリスクが低くなります。
フィッティングについて
片足だけしか試着しない方がいらっしゃいますが、必ず両足とも試着することをおすすめします。人によっては左右の足の形が違ったり、サイズに差があるからです。
この時、靴紐もしっかり結び、甲の感触も確かめましょう。
また、フィッティングする時間帯は午後が良いでしょう。
足は朝と夕方では、約0.5~1.0cm程度、大きさに差があると言われています。これは体重がかかりアーチ部がたるんできて、広がってしまうことがひとつと、血液が立っていることで足へと下りてきて、うっ血してしまうためです。
足が大きくなった状態でフィッティングしておくと、後で窮屈な思いをすることがないでしょう。
以下に4つのチェックポイントをご紹介しますので、フィット感を確かめる際の参考にしてください。
①甲
足と甲の間がゆるいと、水ぶくれが出来る場合があります。またタイトすぎると血行が悪くなり疲れやすくなります。靴紐で調節してみましょう。
②つま先
シューズを履いて立ち、足のゆびを動かして自由に動くか 確かめてください。つま先部分に1.0cm前後の余裕があるかが目安です。親ゆびや小ゆびの付け根がきついと、骨に異常をきたしてしまう可能性があります。
④アーチの部分
アーチ部分のクッションと自分の足の土踏まずの部分がフィットしないと、その部分に摩擦が加わることで疲労を招いてしまいます、特に、偏平足の方は注意しましょう。
⑤かかと
かかと部分が浮かないかをチェックしましょう。浮いてしまうようだと着地時に不安定になるのでおすすめできません。
クリーニングについて
ランニングシューズが汚れてしまったら、クリーニングしましょう。
シューズを清潔に保つことは、寿命を延ばすことにつながります。
クリーニングの頻度
汚れたらすぐにクリーニングするのがベストです。どのくらいで汚れるかはあなたの使い方次第です。
毎回のランニング後、汚れの程度が軽いうちにお手入れしていただくと、頻繁に「大掃除」をする必要はありません。
トレイルランニングで使った場合は、湿気、砂、ほこり、泥、草、土などですぐに汚れてしまいます。
泥だらけになった場合は別です。その場合は自然乾燥させて、泥を落としてから
ランニングシューズを洗濯機で洗う?
洗濯機で洗わず、ブラシで優しく手洗いしてください。
洗濯機で洗うと、縫い目がほどけたり、ソールが変形してしまう可能性があります。
クリーニングの方法
ランニングシューズのクリーニングの方法についてご説明します。
①インナーソールと靴紐を取り外し、それぞれを洗います。
臭いの原因は、インソールの汚れにあります。ランニングシューズの場合はインソールの素材がフォームでできていることがほとんどです。石鹸水に浸してブラシで優しく洗います。裏表、両面を洗いましょう。石鹸が残らないようにしっかりすすいで乾かしてください。
靴紐も別で洗う方がきれいになります。石鹸水に浸して、洗いましょう。重曹を使うきれいな白色によみがえりますよ!
②ソールに挟まった小石や泥などを取り除き、洗います。
まず、ソールから洗い始めましょう。ブラシを使って汚れをしっかり落とします。
③アッパーの部分を洗いましょう。
柔らかめのブラシを使って、アッパーの生地を洗います。漂白剤を使うことはおすすめできません。
④ぬるま湯でよくすすぎましょう。
洗剤が残らないように、十分にすすぎを行ってください。
⑤靴を乾かします。
乾燥した直射日光の当たらない場所で乾かしてください。シューズは完全に乾くまで、少なくとも半日はかかります。
早く乾かしたいと思いますが、熱源のそばに置くことは避けましょう。ソールのフォームが変形してしまい、機能性に悪影響を及ぼす可能性があります。
早く乾かしたい場合は、靴の中に新聞紙などを詰め、湿ってきたら交換すると良いでしょう。
型崩れを防ぎ、早く乾かすことができます。
防水加工について
ランニングシューズの多くは防水仕様ではないのですが、トレイルランニング用や、雨の日用としてデザインされたランニングシューズには防水のシューズもあります。
ただし、防水性能は永久に持続しませんので、定期的に防水スプレーを使ってメンテナンスしてください。汚れを落としてから防水スプレーを使いましょう。
シューズの防水性は、生地によりますので、通常のランニングシューズに防水スプレーを使っても、防水のシューズにはなりません。特に軽量で通気性を重視したシューズの場合はアッパーの生地に使われているメッシュの目が粗く、生地の間から水が浸入してきます。
水の侵入は防げませんが、防水スプレーを使うことで汚れが付着することを予防することはできます。
防水スプレーをした後は、1時間程度は乾燥させましょう。
リペア方法について
靴のわずかな破れや破損は、自分でリペアして使うことができます。
お気に入りの自分のシューズを永く使うため、地球環境のためにリペアして使いませんか?
アッパー部分
アッパーに使用されることが多いメッシュ素材は非常に軽くて通気性の良い合成繊維です。
メッシュには多くの利点がありますが、一方で壊れやすく、時間の経過や摩擦によって摩耗してしまい、穴があいたり破れてしまうことがあります。
シューズのアッパーに穴が開いていることに気づいたら、修復するまで保管してください。
穴がこれ以上広がらないようにすることで、被害を最小限に抑えることができます。
アッパーを修復するには、布地が必要です。穴より少し大きく、丈夫なものを用意してください。
布地を使って破れを修復する方法は 2 つあります。
- 布地を糸と針で縫う
- 布地を接着剤で接着する
穴が非常に小さい場合は、接着剤のみを使用して修復できます。
①生地の端を指で合わせ、少量の接着剤を塗布します
②数分間押さえて、接着させます
③完全に乾燥するまで数時間放置します。
アッパーの穴を修復してふさぐことで、水、土、石の侵入から足を保護し、スポーツに集中することができます。
ソール部分
シューズのつま先やかかと部分のソールが剥がれてしまうことも珍しくありません。
シューズのソール用の接着剤で補修しましょう。
- ソールの該当部分に接着剤を塗ります。砂やゴミなどが付着しておらず、乾燥していることを確認してから行ってください。
- 接着剤が乾き始めるまで、ソールを指などで押して密着させておきましょう。
- 接着剤の使用説明書に記載の乾燥時間を確認し、乾燥した涼しい場所に放置してください。
- 接着剤が乾いた後、接着剤がはみ出ていた場合は、除光液をコットンに少量含ませ、はみ出た接着剤をこすり落としてください。
加水分解について: シューズを高温多湿の場所に保管した場合、ポリウレタンの加水分解によってソールが劣化することがございます。ソールのクッション性が失われたり、剥がれがおこる可能性がありますのでご注意ください。
残念ながら使用していなくても、保管状態によってはシューズが劣化して使えなくなる可能性があります。また、加水分解を起こしてしまったソールを修復することはできません。
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