アウトドアやスポーツをされる方なら、一着は防水や撥水機能のあるウェアをお持ちのことでしょう。この記事では、あなたの大事な防水・撥水ウェアを長持ちさせるために役に立つ、洗濯やお手入れの方法をご案内いたします。
INDEX
防水・撥水ウェアをお洗濯する際のアドバイス
防水・撥水性を再活性化する方法
防水・撥水ウェアの保管方法について
防水・撥水ウェアの修理について
防水・撥水ウェアをお洗濯する際のアドバイス
ハイキング、サイクリング、ランニングなど屋外のスポーツをするなら、防水性のあるウェアは必需品のひとつです。
雨天でもスポーツができるように、ジャケット、ポンチョ、オーバーパンツなど、スポーツに適したウェアを用意しておくとよいでしょう。
それでは、防水・撥水機能のあるウェアの洗い方についてご紹介します。
ご存じですか?一般的に、防水ジャケットを頻繁に洗濯することはおすすめしません。洗濯するたびに防水性が低下するからです。
また、ハイキングやトレイルランニングのジャケットの場合、防水ジャケットを洗濯することはほとんどありません。土砂降りの雨で泥まみれになった場合はもちろん、洗濯してください。
一方でサイクリング用のジャケットの場合は、頻繁に洗濯することをおすすめします。
外側をきれいにしたい場合。
- 泥が乾くのを待ちます。
- 乾いた泥汚れを振り落とします。(外で行うのがベストです!)
- 汚れが残っている場合は、撥水加工を損なわないように優しくスポンジで汚れを落とします。
ジャケットの臭いが気になる時など、洗濯機で洗いたい場合。
- 洗濯機に入れる前に、ジャケットのジッパーとポケットをすべて閉めてください。ポケットの中が空になっていることを確かめてください。洗濯できない部分があれば取り外してください。また、ストラップやゴムの部分を緩めることも忘れずに。
- ジャケットの洗濯表示に従って、適切な水温で洗濯しましょう。
- 洗剤(できれば液体)をいつもより少し少なめにして、洗剤が残らないようにします。
- ジャケットを傷めないように、優しくすすぎましょう。できれば弱流水に設定してください。
- 洗剤をしっかり落とすため、2回すすぐことをおすすめします。洗剤成分が残っていると、撥水・防水機能が発揮されない恐れがあります。
洗濯の際は、色や生地の異なるものと一緒に洗わないようにしましょう。
また、洗濯機に入れるときは詰め込みすぎないように注意し、生地にかかる負荷を少なくしてください。
防水ジャケットを乾かす方法
- ハンガーにかけたり、平らな場所に置いたりして、屋外で乾燥させます。
- タンブラー乾燥機を使用し乾燥させます。洗濯表示を確認し、タンブラー乾燥機が使えることを確認してから行ってください!
注意:ジャケットを直接暖房器具の上などに置いて乾かすことはおやめください。
防水・撥水加工を施したウェアのシミを落とす方法
防水・撥水ウェアの大きなメリットのひとつが、「汚れない」ということです。
どんな素材であれ、汚れが付いてしまうことはあります。
そんなときも、防水・撥水ウェアであれば”大がかりな掃除”は必要ありません。
軽く濡らした布やスポンジでさっと拭くだけでOKです!
防水・撥水ウェアを洗濯するときにやってはいけないこと
- 防水・撥水加工された生地にアイロンをかけないでください。生地を傷めてしまいます。
- 洗濯の際に柔軟剤や漂白剤は使用しないでください。柔軟剤は生地に残るように作られているため、防水・撥水性能が低下する可能性があります。
- 熱源のそばや直射日光の下で干すことは避けましょう。
防水・撥水性を再活性化する方法
防水性が十分でなくなった、撥水性が弱くなった場合、再活性化させることができます。
防水性と通気性や透湿性を両立させるウェアのデザインは、不可能ではありませんが、非常に難しいです。
防水ジャケットを着ているのに、体が濡れていると感じる時がありますが、多くの場合自分の汗によるものです。
防水性の欠如とは無関係です。
撥水性は生地の外側に施された加工によるものですが、使用するうちにその性質が低下することがあります。
時間の経過とともに生地の撥水加工が損なわれることは、避けられません。
あなたのウェアに再加工が必要かどうかを調べるには、ウェアの上に水滴を置いてテストするのが一番簡単で分かりやすい方法です。
水滴が生地に吸収されずに生地の上を転がれば、まだ撥水性を保っています。
一方、水滴が生地に吸収された場合は、ウェアの撥水性を再活性化する必要があるということです。
ジャケットの撥水性を再活性化する方法をご説明します。
1.乾燥機を使う
乾燥機を使って熱処理を行うことで、生地に含浸された撥水加工を活性化させることができます。
短時間のデリケート衣類用のコースを選択してください。 ジッパーや面ファスナーがきちんと閉じていることを確認してください。
※洗濯表示を見て乾燥機の使用が可能かを必ず確認してください。
2.撥水加工用の洗剤や撥水剤を使う
- 洗濯:前述の手順で洗濯する際、洗剤を防水製品用に替えると、撥水加工をより効果的に行うことができます。
- 含浸:撥水剤を洗面器に入れ15分浸けおきます。または洗濯機の浸けおき洗いコースを使用します。
- 活性化:これは熱を加えることによって撥水性が再活性化します。乾燥機(前述の手順に従ってください)を使用するか、ドライヤーを使用して行ってください。ドライヤーの場合、乾燥させたジャケットをラック等に平らに置き、素早くブローしてください。
3.撥水スプレーを使う
素早く行いたいときは撥水スプレーの使用がおすすめです。
ただし使用方法を守らないと、体に悪影響を及ぼすため注意しましょう!
注意:最初から防水加工が施されていないウェアに、防水加工をすることはできません。
防水性を再活性化することは可能ですが、普通の生地のウェアに防水性を持たせることはできません。
防水加工のウェアを乾かす方法
防水ウェアを乾燥させるには、2つの方法があります:
- ハンガーにかけたまま、または平干しで自然乾燥させる。
- または、乾燥機を使用する。ジッパーはすべて閉めてください。
※洗濯表示をあらかじめご確認ください。
注意:暖房器具の上に直接置いて乾かさないでください。
防水・撥水ウェアの保管方法について
たいていの人は防水ウェアを「念のため」に持っていくことが多いので、一般的にコンパクトに折りたたんだり、収納袋付きで収納できるようになっています。バックパックや自転車のパニアの底にしまっておくにはぴったりの機能ですです。
しかし、家に帰ったら忘れずにウェアを広げてください!
小さく折りたたんだままにしておくと防水膜がシワになり、もろくなったり、効果が薄れたりします。
ハンガーやコートラックにかけておきましょう。
防水・撥水ウェアの修理について
岩場や茂みで、ウェアが破れてしまったことはありませんか?
防水・撥水ウェアの場合、通常の布地のウェアと同じように自分で縫ってしまおう、アイロンで貼ってしまおう、などと考えてはいけません。
補修用のテープを使いましょう。
破れてしまった部分より1~2cmほど大きい補修テープを用意します。
テープの角を丸くしておくと剥がれにくくなります。生地に平らに貼り付けましょう。
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